【センサー物理&総合物理】レベル・難易度と評判!解説は詳しい?

 教科書傍用教材として活用されているセンサー物理シリーズ。教材の特徴から触れたことのある方も多いのではないでしょうか。

 この記事ではセンサー物理シリーズのレベル、使い方を紹介していきます。

 

センサー物理基礎のレベル、難易度

啓林館公式サイトでの紹介

【基礎から応用までスムーズにレベルアップできる3ステップ形式で,日常学習から大学入試まで幅広く対応

教科書『物理基礎 改訂版』(物基315),『考える物理基礎』(物基316,317)にあわせた内容改訂

STEP 3以降の解答編には解法の指針を掲載。物理の考え方が徹底的に身につく1冊】

 

 物理基礎の学習に特化した構成となっており、教科書内容に沿って学習できる内容となっています。基礎にあたるstep1から、入試を意識したstep3までの難易度に分かれており、段階的に学習していけます。とはいえ、こちらは物理基礎までしかカバーされないため理系の大学受験では確実に不足します。教科書レベルは確実にカバーできるため、教科書内容の理解を求められる共通テスト対応としては活用しています。初学者〜共通テストで物理基礎を受験する人に向けた構成と言えますね。

英語の偏差値を1か月で30伸ばしたワザはこちら

 

センサー物理総合のレベル、難易度

啓林館公式サイトでの紹介

基礎から応用までスムーズにレベルアップできる3ステップ形式

教科書『総合物理』(物理311,312)にあわせた内容改訂

分野ごとに配列し,系統的に物理の内容を学ぶことができる

考え方を学ぶことができる「SPセンサー」をさらに充実

 

 こちらは物理基礎、物理両方を含んだ内容となっており、教科書内容に沿って学習できる内容となっています。物理基礎と同じく難易度ごとにstepが分かれていますが、こちらには「SPセンサー」という思考力を求める問題を集めたレベルが追加されています。思考力を求める問題は近年、共通テスト等の各種大学入試においてセンター試験時代より必要とされています。このことも含めると、このテキストは初学者〜大学入試まで広く使っていける構成となっています。とはいえ、あくまで教科書の内容を仕上げることを目標にした問題構成のため、これだけで早慶上智、ブロック大以上等の難関大に挑むのは難しいでしょう。

英語の偏差値を1か月で30伸ばしたワザはこちら

 

センサー物理の評判、口コミ、評価

Amazonでは下記のような口コミ・レビューが投稿されています。

解説は、傍用らしく、普通〜ちょいショボめ。図も、もう少し欲しいところ。公式など、文字で立式して、整理した後に、具体的な数字を代入するやり方の参考書が多いし、また、その方が分かりやすいのに、いきなり数字で式展開。ゆえに、無駄な計算があったりしてしまう。

問題のセレクトは、侮れません。例えば、空気抵抗を扱った問題など、「エッセンス」「名問」「漆原明快」「入門精講」「リードライト」「体系物理」なんかにはなく、「基礎精講」「実践重要問題集」くらいにしか載ってないところを、ちゃんと掲載。その他、「標準問題精講」にある京大のゴム紐の単振動の問題をリライトして載せてたりします。そういった問題のセレクトという観点では、「エッセンス」や「漆原明快」を無理矢理、基礎の導入に代替しなくても、必要な基本問題は担保されてると思います。

【解説が「4STEP」よりはいいけど、「宇宙一」「漆原明快」「入門精講」あたりを読んでからの方が取り組みやすい。学校指定のSTEP.2位まで繰り返して、「重要問題集」の早めに攻略にかかるのが最善かと。ゆえに、「エッセンス」は、まあ、重複するので割愛することになりますか。

問題は基本から発展まで幅広くあるが、解説、特に発展問題のものがわかりにくかった。

 

上記amazonレビューからも分かりますが、解説にはやや難があります。説明が省略されすぎており、これ1冊での解決は難しい部分もあるかもしれません。とはいえ、教科書傍用教材らしく問題量や難易度幅は充実していることも伝わってきますね。

英語の偏差値を1か月で30伸ばしたワザはこちら

 

センサー物理のメリット、デメリットを解説

ここまでの内容より、センサー物理には以下のメリット、デメリットがあることが分かります。

メリット:教科書傍用教材のため学校進度から逸らさずに学習できる、問題量が多いため様々なアプローチから学習していける。

デメリット:解説が雑な部分があり、自力で解けなかった問題をこのテキストだけで解決できない。

英語の偏差値を1か月で30伸ばしたワザはこちら

 

センサー物理の効果的な使い方、勉強法

 教科書内容に沿った構成となっていることから、日常学習の中で活用することが最も効果的です。学校等での授業で学習した範囲を問題に落とし込めるか確認していくことが重要です。逆に、受験に向けた学習をこれ1冊で仕上げることはやや難しい部分があります。その際は、自身の目的に合わせて別のテキストを活用するのがいいでしょう。共通テストに向けての学習となる場合は『短期攻略共通テスト攻略 物理』などのマーク式問題集、私立大学・国公立大学2次試験に向けての場合は到達レベルに合わせて『問題精講シリーズ』『重要問題集シリーズ』に取り組むことを推奨します。

 また、解説が分かりづらい、といった部分は逆に考えると自身が教科書・参考書の内容で落とし込み切れていない部分があると捉えることが出来ます。 そのため、解説でしっくりこない部分があればまずは教科書・参考書に戻って見落としている公式や考え方がないかを見直しましょう。少し回り道に見えますが、確実に理解でき先々の学習も楽になりますよ!

 

 マイナスな要素が多く見えてしまう教材ですが、目的を絞って活用すれば非常に有益なテキストです。センサー1冊で完了させようとはせず、教科書や参考書と併せて物理基礎・物理の基本をマスターしていきましょう!