数学基礎問題精講のレベルと到達点!難易度は難しい?使い方と評価、口コミ、レビュー

基礎・標準・上級と、自分にあった難易度を選べる旺文社の問題精講シリーズ。使っている高校生は多いのではないでしょうか。今回はその中の数学基礎問題精講について述べていきたいと思います。

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数学基礎問題精講とはどんな参考書?

旺文社の公式サイトでは、次のように紹介されています。

入試に出題される基本的な問題を『基礎問』として取り上げ、教科書から入試問題を解くための橋渡しを行います。特に、私立大に多い小問集合が確実にクリアできる力がつきます。

数学が苦手な方が入試で解けなければならない問題を解くために取り組むべき問題集です。

I・A・Ⅱ・B・Ⅲのどれもが同じ著者の方が執筆しているので内容に一貫性があり合う・合わないを判断しやすい点がオススメです。

 

数学基礎問題精講の評価・口コミ・レビュー

Amazonでは下記のようなレビューが投稿されています。

基礎から数学を学びたい方の1冊目の参考書となると思います。大学受験で確実に解かなければならない基本問題が一通り学べます。ただこれだけでは受験に完全に対応することはできないため、時間のある方はチャート等でもう少し演習量をこなすのが良いと思います。

初心者でも安心

問題量が少なめで短期間に何周もできるのが良い。正直個人的には定期テスト対策にはあまり向かないと思う。解説は分かりやすい!ってほどでは無いので必要なら解説のみの参考書を買うべき。

入試基礎レベルの良問がまとまっていてとてもいいです。が、公式や定理の証明・導出はほぼ無いので、メインは基礎問題精講で、証明等の参照用に青チャートとか持っておくといいかも知れません。

 

Amazonの口コミでは、概ね高評価を得ていました。低めの評価をつけた方は、解説の薄さや、公式の証明・導出が載っていないことを挙げていました。ただ、あくまで数学基礎問題精講は問題集なので公式の証明・導出が載っていないのはおかしなことではないでしょう。口コミでも述べている方がいらっしゃいますが、困ったときには教科書や解説・証明の充実している数研出版のチャート式を参照すると良いでしょう。

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数学基礎問題精講の難易度のレベルと到達点

Amazonでは下記のようなレビューが投稿されています。

教科書を一通り学習し章末問題レベルをある程度こなせるようになった者が、次のステップを目指すための橋渡し的な問題集と位置づけられるでしょう。つまり教科書レベルから入試基礎レベルへの橋渡しの1冊と言えます。入試レベルからみると共通テスト〜中堅大学レベルでしょうか。

 

数学基礎問題精講Ⅰ・Aのレベル・難易度

整数や図形の性質・図形と計量の分野ではやや難しめの問題も含まれています。しかしながら、全体としては比較的単純な解法あるいは覚えておくべき定石的な解法で解ける問題がほとんどです。

 

数学基礎問題精講Ⅱ・Bのレベル・難易度

図形と式、数列の分野ではやや難しめの問題まで含まれています。微分法・積分法の問題(ページ)が他書に比べるとかなり少ない印象です。しかし、数IIの範囲では比較的単純な解法あるいは覚えておくべき基本的な解法のみで解ける問題がほとんどですので問題はないのかも知れません。

 

数学基礎問題精講Ⅲのレベル・難易度

数IIIですので数学I・A 、数学II・Bよりは若干骨は折れます。特に複素数平面の分野ではやや難しめの問題まで含まれています。しかし、大半は比較的単純な解法あるいは覚えておくべき基本的な解法で解ける問題です。

 

上記の口コミにもあったように、参考書の難易度としては共通テスト程度、良くてMARCHなどの中堅私立大ではないのでしょうか。特に私大を想定するのなら、難問を解くのではなく基礎問題を落とさないようにすることを目的として利用しましょう。

 

I・A・Ⅱ・B・Ⅲのどれも分野によって難易度の差があるようです。分野によって難易度の差があるのは当然なので、気にしなくて良いと思います。また、数学Ⅲは共通テストが存在しないので、I・A・Ⅱ・Bよりも難易度が上がっています。数学Ⅲを履修するのは基本的には理系志望の方だけであり二次試験でしか問われないので、より実践的になっているのでしょう。さらに、数学ⅢをとくためにはI・A・Ⅱ・Bの知識も必要です。しっかりとI・A・Ⅱ・Bの知識を身につけた上で、数学Ⅲに取り組みましょう。

 

蛇足かもしれませんが、一橋大学後期のように文系でも数学Ⅲの知識があった方が点数を取りやすい大学を受験する方、経済学部など大学で数学Ⅲを学ぶ方にもこの問題集はオススメできます。

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数学基礎問題精講の使い方と勉強法

Amazonでは下記のようなレビューが投稿されています。

数学が苦手な方はひとまず演習問題は省略して基礎問のみを繰り返すというのもありかと思います。その上で他の問題集で数をこなしていってもよいと思います。基礎問の解説は秀悦ですので、この基礎問部分のみを戴くという作戦です。

問題集をまず全体通して2周、苦手な問題・間違えた問題を中心に3周目まで繰り返すと、入試数学における基礎力はおおむね完成でしょう。

 

基礎問→精講→解答→ポイント→演習問題の形式で収録されているので、前から順番に進めていくのが最善だと思います。つまずいたところは印をつけて、教科書や数研出版のチャート式などの解説の詳しい参考書を参照すれば上手くいくでしょう。そして基礎問題精講を完璧にしたあとに標準問題精講や黄チャート・青チャートに取り組めば、成績は向上すると思います。頑張ってください。