新物理入門問題演習&新物理入門のレベルと使い方!名門の森と難易度比較

 物理学習の名著として名高く、amazonレビューでも高評価を得ている『新・物理入門』シリーズ。

実際の大学受験においてはどのように使っていけるテキストなのでしょうか?

本記事では新・物理入門シリーズのレベル・難易度、その実用性についてまとめていきます。

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新・物理入門のレベル・難易度はどれくらい?

Amazonでは下記のようなレビューが投稿されています。

本書は「新・物理入門」というタイトルであるが高校物理を初めて学ぶ学生にはかなり難しい内容となっており、高校物理上級者向け、または理系大学1年生が大学物理の入門として読むレベルである。なぜなら本書では微分積分を使っているからである。使う微分積分は数学Ⅲまでの内容であり、高校1年生の時点でそこまでの知識を保有している学生は少ないだろう。そのため、本書は取扱注意の参考書なのである。「入門」とタイトルにあるからといって、中身を見ずに購入するのはやめましょう

 入門、と言いつつもその対象が大学生にとってのものとなっているようですね。大学受験に使っていく分にはどうでしょうか?

 

受験生には絶対勧めないけど、理学部に進む人には勧めます。特に、数学科に行くけど物理は苦手な人に。

この本は受験物理という公式ゲーの攻略本ではなく、本当の物理をやりたい人向けです。従って受験対策としては医学部・難関大以外には難しすぎる部分がありますし、また微積分も使うので、慣れてないと読むのも大変であり、地方国公立志望者にはあまりお薦めできません。大学の初等物理の教科書として使われたこともあるぐらいの本です。

 

 上記のレビューではやや評価が分かれている部分がありますが、共通して言えるのは「入門」とタイトルにありつつその実態は理系大学1年生が触れてもまったくおかしくないレベルの難易度の学習ができるテキストであるということです。

高校物理の枠内では微積分を交えて問題を解こうとする動きが少ないこともあり、一部の超進学校以外ではこのテキストで前提とされている物理の解き方を理解することは難しいでしょう。

ただ、東大・京大をはじめとした超難関大で物理を得点源としたい方には2次試験対策として推奨できる難易度とも言えます。

逆に言えば、医学科以外の地方国公立大学など、超難関大以外を志望する受験生はいらないと言えるでしょう。

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新・物理入門問題演習のレベル・難易度

Amazonには下記のような口コミが投稿されています。

内部構成は簡単に分野ごとの解説と基本問題、実践問題、記述問題となっています。基本問題、実践問題に関しては中堅大学以上、記述問題については上位大学以上になっていると思います。ただし偏差値55くらいの人であれば、解説を読みながらであれば理解することができると思います。解説がとても分かりやすいのでおすすめです。あと、記述問題の解答が手書きなのもよいです。本番でどう書けばよいかが想定できます。

 記述式の解答例はなかなかないスタイルのため演習書としては使いやすそうですね!

 

微積分が何をしているのかちゃんと理解し、それを道具としても使える人にとっては非常に面白い演習書だと思います。同じシリーズの教科書のほうはあまり好きじゃありませんでした。数学の力があれば、演習書単体でも全然ありだと思いますよ。

新・物理入門の内容は非常に難しく、すべてを理解するのは容易ではありませんが、こちらはわりとそうでもありません。

 新・物理入門の演習用問題集としての位置づけですが、こちらは新・物理入門より触れていきやすい・物理を活用する受験生にとって使用していきやすい問題集であることが上記のレビューから分かりますね。

解説が非常に分かりやすいことも高レビューの一因です。

解説が手書きになっている参考書はそう多くないため、実際に問題を解き進めるイメージを持って確認していけるのは非常にいいですね!

基本問題・実践問題・記述問題に分かれており、自身の目標に合わせて解き進めていけるのもポイントです。

ただし、あくまで「新・物理入門に比べれば分かりやすい」というだけでそれ即ち簡単というわけではありません

レビュー内にもある通り、実践問題以上は自身の目標に合わせて取り組んでいきましょう。

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新・物理入門問題演習と名門の森の比較

 新・物理入門問題演習と同じく、高校物理学習の名著として知られる『名門の森』。こちらは新・物理入門問題演習と比べるとどうなのでしょうか?

名門の森のレビューには以下のものがあります。

難関校の入試問題の半分くらいの長さではありますがポイントは押さえていると思います。現役生であれば、これを9月までに済ませて志望校の過去問20年分くらいに取り組めば合格ラインには届くと思います。

基礎〜応用まで出来ます。しかし、比較的基礎は軽く触れる程度なので、教科書でしっかりと基礎を固めてからこの問題集に取り組むと良いでしょう。応用問題はありますが、この問題集だけでは少し心配です。基礎は教科書、基礎復習〜応用問題少しはこの問題集、本格的な応用問題は別の問題集という風に取り組むのがオススメです。

 

 レビューより、名門の森は決して簡単ではないがこのレベルまでの学習で難関大受験に臨むのはやや不安が残ることが分かりますね。

 また、新・物理入門問題演習のレビュー内に以下のような内容がありました。

難関大志望の方は、名問の森などでは足りない部分もありますので、こちら(新・物理入門問題演習)でも演習するのがいいと思います。

 

 ここまでのレビューより、新・物理入門問題演習は名門の森ではカバー仕切れない超難関大に向けて使用していくことがよいことが分かりますね。

このことよりどちらかの問題集が特別優れているのではないことが伝わります。

自身が必要とするレベルに合わせて使っていくことがいいでしょう。

また、東大・京大をはじめとした超難関大を受験する際はいたずらに難しい問題集から入らず、教科書→名門の森→新・物理入門問題演習などのような少しずつステップアップさせていく手法を取っていきましょう!

 

 新物理入門シリーズは正直人を選ぶ部分がありますが、超難関大受験生には必携とも言える構成となっています。自身の目標に合わせ、必要な方は積極的に導入していきましょう!