英文標準問題精講のレベルは難しい?正しいやり方、使い方!ポレポレとの違いも
古い参考書として知られている「英文標準問題精講」はAmazonでは星4.3の評価を受けています。
しかし、古い参考書のため実際に受験勉強で使うことができるのか?と評判は分かれている傾向にあります。
英文標準問題精講とはどんな参考書?
公式の紹介では、下記のように記載されています。
初期は文章の構造・分析・語法など、中期は文脈推理による解釈法を、後期では要約問題などの特殊形式の問題を収録。わずか1か月であらゆる形式の英文がマスタ-できます。
「英語読解力の完成を目指す参考書」だという事が分かります。
英語長文を読む上では単語・文法はもちろんですが、英文解釈も必要になってきます。複雑な英文になってくるとより英文解釈が必要になってきます。英語長文を正しく読み進め方を学ぶことができる参考書ですね。
解説が擁護できないほど薄くて、参考書としては使い物にならないと思います。
Amazonではこういった意見があることから、英語が苦手な人向けに詳しい解説がなされていないということが分かります。
基礎ができていない方は取り組むことをおすすめしない参考書。
英文標準問題精講のレベル・難易度
Amazonでは下記のような口コミが投稿されています。
英文標準問題精講は、大学入試の英語参考書の中で、最も難しいものの一つであろう。というより大学入試の参考書の枠内に収まらない参考書であると言えるかもしれない。
難易度はかなり高いと思います。英語好きなので面白い本でした。
英検1級レベルの英文を読む人用だと思う。thatが出て来た時に、関係代名詞、名詞節、強調構文、同格のどれ?とか、自然に考えられるレベルの人が読む英文ですね。
倒置や省略、仮定法もバシバシ出てきます。難しい文だけ練習したい人には、無駄な文が少ないので重宝するが、解った気になっただけで終わるケースも多々出て来ると思う。
一貫していえることはものすごく難易度が高い参考書。
偏差値60以上の方が対象といえるでしょう。
早稲田や慶応を目指している方や難関私立大、難関国公立を目指している方にはお勧めできます。
中高レベルの文法は完璧、ネクステージやヴィンテージも完璧、センター試験(現在の共通テスト)は8割以上取れる方は取り組んでみてもいいと思います。
たとえ基礎が完成されていたとしても、基礎の参考書ではカバーできないくらい難しい部分もあるそうです。
英文標準問題精講と英語長文問題精講の違い
英語長文問題精講は多読、たくさんの英語長文を触れるということが目的の参考書です。
どんどん英語長文を解いていこう!といった感じです。
一方、英文標準問題精講は正しい読み方を身につけることが目的の参考書になります。
どうやって訳していくのかを理解していくためのものです。
正しい読み方を学びたい方は英文標準問題精講。
たくさんの英語長文を解きたい方は英語長文問題精講をお勧めします。
どちらも問題数は多いです。
英文標準問題精講とポレポレの比較をします
ポレポレ英文読解の評価
長文のどこを気にして読み進めていけばいいか、
本番ではどういうことを問われたかがあり、
これはできていなくては行けないことが書いてあり、
それが出来ていないとそこを理解するためにもう1冊テキストが必要になる。
届いたときは本の薄さに驚きましたが、1問1問の内容の濃さに、十分満足できる1冊でした!
ポレポレ英文読解プロセス50は英語標準問題精講に比べて解説がより詳しくなっており、満足のいく内容となっています。
何ができていないといけないのかが明確になる!!
一方、英文標準問題精講に比べて問題数が少ないため量をやりたい方には物足りなく感じるでしょう。
英文標準問題精講と同じようにレベルは高めになっているので、文章構造の把握・振り分けができるくらいのレベルになったら取り組んでみてもいいでしょう!
英文標準問題精講の使い方
本書の構成は初期・中期・後期の10日ずつで30日で例題と練習問題すべてが仕上がるとの謳い文句になっています。これはかなり英語ができる優秀な人でもほぼ無理です。
基本構成は例題についてのみ語彙・構文・表現の解説があり英文の樹形図というか分解図が添えられています。練習問題にいたっては日本語訳と解答のみしかありません。
解説が不親切で分かりにくいとの意見も多くみられます。確かに今風の解説ではなく今の時流からみれば不親切と言わざるを得ません。それゆえ受験生にとって本書は向かないと言えるのでしょう。
古い本なので賛否が分かれるのは仕方がないものの、高校生が格調高い英文に触れておくことも重要なので、敢えて勧めます。
文章の難易度はそれほどでもなく、現代の英検準1級レベル程度よりは平易。難問・奇問は少なく、まさに標準的な入試問題を集めた参考書と言えます。
英文とその和訳の通読だけでも価値はあると思います。
内容的には第’1編、第’2編、第’3編の構成になっており、第’1編は比較的簡単な英文ですらすらと読めたと思います。
英文標準問題精講は例題110題・練習問題110題の計220題で成り立っていためとてもボリュームがあります。
そして第1編は構造・分析・語法、第2編では文脈推理による解釈法、第3編では要約問題などの特殊形式をカバーできるように構成されています。
その中でも、第1編は比較的簡単で取り組みやすいそうなのでここだけでもやりこんでもいいのかもしれません。
自分が取り組みたい部分だけを選んで解いていくのも良いかもしれません。
また英文標準問題精講は難易度が高い参考書ですので、通読するだけでも価値があるということだそうです。
時間に余裕のある受験生や難関大学を目指している受験生が取り組む参考書であるということがうかがえます。
しっかりとやりこんでいこう!というものではなくこういった訳し方や英文があるなだという新たな発見をするためのものだと感じました。
今まで触れてきた英文とは違った視点で英文を解釈することができるのではないかと思われます。
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